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5月12日 巻坂長編その2UP。


イギリスを語るにおいて外せない項目の一つである紅茶。
私がイギリスに興味を持ったきっかけの一つでもあり今や欠かせない生活の一部になっています。
その歴史は古く、17世紀頃にオランダ貿易商が中国から輸入したものがイギリスに伝わったのが一番有名な定説。
当時は上流階級の飲み物で庶民には手の出せない代物でしたが次第に流通し全土に広がったとされています。
お茶の歴史は掘り下げればキリがありませんので、ここでは割愛させていただきます、本当にページがいくつあっても足りません(~_~;)
では此処で何を話すかといいますと、種類が多くて手が出せない、格式が高そう、何を飲んだらいいのか迷う…
などなどのお悩みを崩していこうと思います、紅茶ってとっても手軽な飲み物なんですよと言う雑談だと思ってください(´▽`)


・基礎知識あれこれ

まずはじめに簡単な紅茶の基本知識を。
紅茶、緑茶、烏龍茶、実は全て同じツバキの仲間の植物の葉です。
分類は発酵の度合いにより色と香りが変わり名称が区別されます。

不発酵茶(緑茶)→発酵0% 緑色で豆や栗のような香り
半発酵茶(烏龍茶)→発酵20~70% 青色でクチナシの花や果実のような爽やかな香り
全発酵茶(紅茶)→発酵80~100% 紅色でバラや蘭の花のような濃厚な香り


また葉も大きく分けて二つに分けられ、中国葉とアッサム葉と呼ばれています。
中国葉はもともと中国南部に生息していた種類でタンニン(お茶の苦味成分)が少なく緑茶向き
アッサム葉はインド、アッサムの密林で発見された葉でタンニンが多く独特のコクがあり紅茶向き

ついでに形状とグレードについても少しだけご説明。

フルリーフ→芽や葉をカットせず、形状を生かして仕上げるタイプ、俗に言う高級品です。
ブロークン→芽や葉を2~3ミリにカットして仕上げるタイプ、カットすると苦味が強くなります。
F(ファニングス)→ブロークンより更に小さく1ミリ程度にカットして仕上げるタイプ、ミルクティー向きです。
D(ダスト)→ゴミという意味ではなく、ふるいにかけて落ちた細かい葉の事です、Tバッグのお茶に多いです。
C・T・C→cut(切る)tear(裂く)curl(丸める)の略で小さく切った茶葉を丸めて顆粒状に仕上げるタイプ、ミルクティー向きです。

ここで少し補足を。オレンジペコーという紅茶の名前を耳にしたことがある方がいらっしゃると思います。
よく勘違いされやすいのですが、これは紅茶の種類ではなく葉のパーツの名前で第1葉の名称です。
うっかりオレンジ風味を期待してしまうと『何だ?』ということになりますのでご注意を(・∀・)
また、上記にある半発酵(烏龍茶)が何故青色と表記したのかについては、本場中国ではお茶の水の色は6色あるからです。


緑(一番日本人にポピュラーな緑茶)
白(茶葉が芽吹いて間もないうちに収穫する白茶、白牡丹が有名ですが好みは別れます)
黄(軽度に発酵させた黄茶、お茶としての渋みは極浅くお茶を飲んでいる気がしないかもしれません)
青(発酵部分の褐色と不発酵部分の緑色が混じり合って見た目が青っぽく見えることからの名称、芳しく飲みやすい)
紅(イギリス紅茶とは別の中国独自の紅茶、独特のスモーキーな香りが特徴)
黒(発酵させたお茶に微生物を植え付けて更に発酵させたお茶です、長期保存可能、プーアール茶が有名)


ざっくり説明したつもりなんですがやっぱり長くなりましたスイマセン(~_~;)
記載したお茶はひと通り飲んでますが、まったくクセのないものから強烈な個性を爆発させているものまで様々。
基本から始めるならば紅茶はダージリン・セイロン・アールグレイの三種をオススメします。
青茶は種類も多いのですが水仙、色種が一番飲みやすいと思います、香りを楽しみたいならば黄金桂、鉄観音がオススメです。



・季節(シーズン)と香り

食べ物にも旬があるように紅茶にも季節があり、春~秋の産地の期間を合計すると約11ヶ月。
この収穫期間の中で味や香りに優れたお茶を【シーズンティー】と呼びます。
なんだ結構一年中穫れるんだと思うかもしれませんが、その中でも最高に美味しいお茶はほんのひと握り。
くわえて近年の温暖化や異常気象でどんどん収穫時期が遅くなってきており特にダージリンの価格は年々高騰しております。
一年経ったら値上がるのにももう慣れましたけどやっぱ高いんだよ(ボソリ)…あ、失礼。
紅茶買い始めた当初より300~500円くらい高くなっているのは感じてますがバイヤーさんと小売業者さんが
頑張ってくれているおかげでまだ手の出せる値段で飲めているのは有り難い事です(-人-)
なんだかんだ言いますがやっぱり買っちゃうんです、自分へのご褒美にw
脱線もこのくらいにして主なシーズンティの呼び方と特徴は以下の通りです(ダージリンを参照)


ファーストフラッシュ(初摘み)→シーズン初摘みダージリンで華やぐ香りに美しい水色、渋みも少なく飲みやすい。
セカンドフラッシュ(初夏摘み)→ファーストフラッシュより1~2ヶ月後の収穫茶葉、より強い香りと引き締まった渋みが特徴
サードティー(夏摘み)→一般的に出回っているダージリンはこちら、渋みも香りもバランスが良い
オータムナル(秋摘み)→ダージリンの季節最後の茶葉、メジャーではないものの柔らかい口当たりと香りはダージリンの中でも特別。


栽培されている農園によっても全く味が異なり、特に香りはこんなにも違うのかって程にはっきりと別れます。
私事ですが今まで飲んできた中で一度だけ本当に惚れ込んだダージリンがありました、
勿論毎年美味しいのですが、あの年に飲んだダージリンは忘れられません。
何故これほどまでにダージリンには種類があるのか…それはダージリンが【紅茶の女王】と呼ばれ
多くの紅茶愛飲家を魅了し変わらなく愛され続けているからなのです。



長々と書きましたが小難しい話はここまでにして今度は身近にある紅茶の話をしましょう。
よく耳にする三種類の紅茶葉を味と共に御紹介します(・∀・)
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