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5月12日 巻坂長編その2UP。
今朝、ボクは久しぶりに質量のあるベッドで目を覚ました。眠気で感じる身体の重みとは違う、細いながらもしっかりとした腕に抱えられた心地の良い感触は言葉につくせず、また気持ちよさそうに眠る相手の寝顔はそれを何倍にも増幅させて心を満たしていくんだ。いつも通りの朝に巻島さんがいるというだけでボクの世界は輝きを増すものに変わってみせるのだから、これを幸せと呼ばずしてなんと言えばいいのだろうか。巻島さんの職業はデザイナーで日本に帰国後、自身のブランドを立ち上げてデビューを果たした事はボクにとってもとても嬉しいことだった。好きな人の夢が叶う瞬間に立ち会えた喜び、そして約束の通り『日本に帰ってきたら一緒に暮らそう』は現実となって今は充実した社会人生活を満喫中です。巻島さんは仕事柄、国外へ行くことも珍しくはないし1~2週間会えないこともあるけれど、そのことに関してはボクなりに理解しているつもりではあるのだけれど、やっぱりこの部屋から『行ってきます』という背中をみると、気をつけていってらっしゃいと思う反面、未だに慣れず寂ししなと思ってしまう。高校時代に比べれば二人で一緒に暮らしているのだから限りなく距離は近いし一緒にいられる時間も多いハズなのに、あの頃の寂しさがふっと蘇って時々居座り続けていたりもする。けれど、そんなボクを寂しさから解放してくれるのもやっぱり他でもない巻島さんだけで、昨日の夜遅くなんて漸く海外出張から帰国しアパートへと帰ってきた巻島さんは移動や仕事でヘトヘトだったと思うのに玄関で出迎えたボクを力いっぱいに抱きしめてくれた。あったかい、そして巻島さんのイイ匂いだ…。その確かな感覚と存在に、出迎えたのはボクの方だったのにすっかりと寂しさを癒してもらってしまった。おかしいな…本来ならばボクが色々と巻島さんにしてあげなければいけないような気がするんだけど…今度こそ何か考えておかないと、巻島さん本人に聞いてみるのもいいかもしれない、うん、そうしよう!!


「坂道、おい…どうしたショ、坂道?」

「へっ、あっ、ハイなんでしょう…//;?」

「いや、コントローラ握り締めたまんまボーッとしてるからどうしたのかと思って…」

「あわわわっ、スミマセン…ちょっと考え事してました//;」

いけない、あまりの幸せっぷりに頭がぼーっとしていたみたいだ。顔を横に向けると、そこには柔らかく微笑んでいる巻島さんがいつからだったのかな?じっとボクを眺めていたらしい。一緒にゲームをしませんかと誘った時にはOKしてくれるかドキドキしていたけれど、丁度仕事も終わったから身体は自由だと快くOKを貰った時には内心ガッツポーズを構えるくらい嬉しかったなぁ…。

「疲れてるなら別の日にした方が良いんじゃないのか?」

「いえっ本当に大丈夫です…っ// なんと言いますか…こうして巻島さんと一緒に並んでゲームしたりご飯食べたりしてるボクって幸せ者だなぁ~…って。そう考えたら嬉しくてぼーっとしてました…//」

擽ったくなるような頬の感覚を紛らわせるように指で掻きながら答えると、少しの間が空いて隣からは巻島さん独特の笑い声が聞こえてきた。そ、そんなおかしなことボク言ったのかな…?巻島さんの頬が真っ赤にみえるんだけど…。

「クッハッ、お前は恥ずかしげもなく…いや、それでこそ坂道ショ…// ほら、ダウンロード終わったみたいショ。」

「あっ、本当だ…っ// いよいよ始まるんだぁ~ワクワクしますね!!巻島さんっ!!」

「そうだな、随分読み込みに時間かかってたみたいだし容量がデカいゲームなんだな」

「本体が古いってこともあると思いますが、なにより結構な項目入力しましたしね…//」

長年使い続けている愛用のコントローラは時々変な音がなったりもするから気を付けないといけないな。でも一体どんなゲームなんだろう?考えるだけでワクワクが止まらないボクは自然とコントローラーを持つ手にも力がはいってしまう。それでも興奮を抑えようと、なるべく平常心、できるだけ平常心…と舞い上がる心に呪文を繰り返しながら構えて待っていると、目の前のテレビ画面が徐々に明るみ始め、やがて文章が数行にわたって静かに、ゆっくり、これから始まる物語の幕開けを告げはじめたのだった。


                                       ……………………………


【むかし むかし とある王国に 二人の王子様が おりました。二人の王子は 幼い頃からとても賢く勇敢で 国王である父と 王妃である母の愛情に包まれながら何不自由する事もなく すくすくと成長してゆきました。将来には父の後を継ぎ 兄と弟の二人で助け合いながら この国を平和で満たし治めるのだろうと 誰しもが疑うことはありませんでした。王子様が17歳の誕生日を迎える あの日までは…。】


Story of the kingdom 
(第一章 ~ 夢見た地を探し求めて ~)


チチチ…ッ チチチ…ッ


木漏れ日から注ぐ日差しは清々しく、渡る風は爽やかで肌に心地良い。人丈よりも視線は幾分か上を見渡すことが出来るが、どうやらもう少し森は続いているらしい。手綱を握る手も先程は汗を共にしていたが今はサラリと乾いている。森中を進んで一時は経っただろうか、やはり平地と違って人に見つかることも無いし気も楽、なにより涼しいショ。


「調子はどうショ、相棒。まだ行けるか?」


灰色の交じった鬣を撫でながら腰を預ける相手に問いかけてみると『まだ大丈夫、だから先を急ごう』頭をやや下げて敬意を示す礼ような仕草で返事をかえしてくれた。相棒は言葉を話せはしないし人でも無いが生きてきた中では家族同然、友好の関係ならば間違い無く最長、そしてオレの一番の良き理解者でもある。白毛肌に黒い鬣、真紅の頭絡がよく映える立ち姿の美しさは自分が知っている頃から変わらず、よく周囲の人達に褒められたショ。


「次の町についたら宿を取ろう、昨日から追い掛け回されてお前も疲れたショ」


しかしその美しさは良い意味でも悪い意味でも目立っちまう。本来ならはコイツは相応たる場所に出てその優美たる賞賛を浴びるはずなのだが残念にそれは叶わない、何故ならば原因はオレにあった。不本意ながらオレは今、罪も無いのに追われる身の上…それに関してはこれっぽっちも悪いことをしたつもりは無いし自分自身で決めた道なのだからそっとしておいてもらいたいところなんだがなぁ…。


「クッハ、しっかし奴らもしつこいったら無いショ…半年も前に家を出たってのにいまだ諦めずに探し回ってる。家のことは兄貴に任せとけば安泰だしオレを連れ戻す理由は無いだろうにさ」

親として息子が旅に出たいと言い出せば心配するのも分かる、だからといって家に閉じ込めるってのはどうなんだ?過保護に育てられた覚えも無いがあの時の両親の拒絶態度は異常だったショ、母さんがあんな剣幕で怒ったことは無かったし、諦めるまで父さんは口さえきいてくれなか…いや、ダメだ止めよう。考えればそれだけ憂鬱が影のように付きまとってくる。兎にも角にも今は次の宿場を探す為、さっさとこの森を目立たずに抜けることが先決ショ。地図をみればこの森は街道にそって真っ直ぐに続いている。つまりこのまま真っ直ぐ進めば町には出られるハズ。鳥が高く飛んでいる声が聞こえるから大体いまは昼過ぎ、夕方前には宿を取りたいところだ。


「さて…ん?」


色褪せた風合いの古紙を丸めて気持ちも新たに懐にしまうと、その右手にゴワゴワとした麻袋が触った。取り出してみると、それはやや草臥れたこぶし大の巾着で、あっそうだったと数日前の出来事がまた蘇ってきた。ここのところ立ち寄った町や村ではロクに食料も調達出来ず、木の実や川魚などを取って過ごしていたんだが備蓄していた非常食がもう無かったんだ。これはマズイ、次の宿場はそこそこ大きいから食うに寝るには困らなさそうだけれども念には念を入れて補給しといたほうが良いかも知れない。


「ついでだ、向いがてらやっちまうショ」



………………………………………………



【mission1 非常食を集めよ】


「だ、そうですよ巻島さん!ハイ、コントローラーどうぞ!!」

「ぅえっ、ってイキナリっショ;!?」


冒頭の文章を熟読し、どんな物語が始まるのだろうと期待に胸膨らませていたところに、お決まりというか操作性を確認する簡単なミニゲーム展開に、ここは自分がやるよりゲームに慣れていない巻島さんにプレイしてもらった方が感じが掴めるだろう。一緒に内容は読んでいたし、なにより口調からこの旅人さんらしい登場人物はプレイヤーの一人である【マキシマ・ユウスケ】さんだと思うし、尚更本人にやってもらいたい。突然バトンタッチされたコントローラーにおっかなびっくりといった様子を見せた巻島さんだったけれど、簡単なボタン操作に直ぐに慣れたようで順調に木の実や飲み水、直ぐに食べられる果物などを次々に確保してみせた。


「流石です巻島さんっ…全然ゲームやったこと無いって言ってたのもボクを驚かす冗談だったんですね//」

「いや…まぁ、まだ簡単だしこのくらいは楽勝ショ」


誇らしげな顔に笑顔で返して再び画面へ視線を向けた、とその時だった。遠くの方で電話が鳴っている音が聞こえ、音を辿るとそれはボクの通勤用メッセンジャーバッグからだった。こんな時間に誰だろうとディスプレイを確認すると会社の番号が通知されている…なんだろう、何かあったのかな?


「ハイ、もしもし小野田です……ハイ、…は、…ちょ、ちょっと待って下さいっ;!!」


電話の内容に一瞬にして冷や汗が浮かび、大慌てでバッグをひっくり返すとチャリン…と軽い金属音がこぼれ落ちた。やった…やらかしてしまった…資料室のカギ返してくるのすっかりと忘れてた。しかも明日の朝一で使う書類も保管してあるんだよ…帰ることでいっぱいで事務所に寄って返してくるハズだったのにぃ…; 電話口で何度も謝っていると電話先の先輩さんは苦笑い声で『今から届けに来れる?オレは帰っちゃうけど警備室に届けてくれればいいから』と免罪のお言葉を頂いた。もちろん即答で行きますと返事をして通話を切りポケットに携帯をしまった。リビングに戻ると、先程より随分と慣れた手付きで順調にミッションをこなす巻島さんの背中が見え、ボクは恐る恐るその背中に声を掛けた。

「すいません巻島さん、ボク今から会社に行ってきます//;」

「今から?…もう9時過ぎてるショ、どうした」

「実はですね…;」


完結に内容を説明すると、それはマズイと巻島さんも思ったらしく車で送ってくれると言ってくれた。けれどこれはボクがしでかした事だし自分で片付けなければいけない。今時間なら道も空いてるし自転車なら往復で一時間以内には帰って来れるだろう。


「本当に気をつけて行ってくるショ、お前が帰ってくるまで起きて待ってるからな」

「ハイ、特急で帰ってきますので!可能ならゲーム勧めちゃってても大丈夫です。それじゃ行ってきます!」


手早く用意を済ませ、しっかりとカギを持った事も確認して巻島さんに見送られつつボクは足早に家を出発した。予想通り道は空いていて難なく会社に到着したボクはカギを返しに真っ直ぐ夜間警備室へと向かった。すると、中には警備員さんと帰ると言っていた先輩さんがコーヒー片手に談笑している姿があって、ボクを見つけた目が点になっていたのがわかった。車か?と聞かれて自転車で来ましたと答えると尚更驚いた顔をされたけれど、その後には何故か笑われてしまった。ついでだから少し仕事していけと言われそのまま資料室へ。朝一で使う資料の最終確認を手伝い、だいたい10分くらいで全ての作業を終わらせる事ができた。帰りがけに今度はしっかりとカギを返し、会社を出ようとしたボクに『明日は有給使って休んでいいぞ。小野田はここのところずっと出勤だっただろ、休め休め』と嬉しい言葉を代わりに貰って帰ることになった。やった!これで帰っても気兼ねなく巻島さんとゲームができるじゃないかっ。テンションの上がったボクは行きの時間の半分で帰りの道を走破し、仕事時間を差し引いても宣言通りに特急で帰宅することが出来た。


「ただいま帰りましたーっ!! お待たせしちゃってスミマセン、まきしま…さん?」


スタスタとスリッパを慣らしながら荷物を降ろしつつリビングに向かうと、そこには何故かポーズをかけたままの画面と上向いて目を閉じている巻島さんが見える。出かける前とは勢いが明らかに違う…見た感じではゲームは進んだみたいなんだけど、何があったんだろう?


「どうしたんですか巻島さん、どこか具合でも悪いんですか;?」

「いや違うショ、ちっとゲームで手詰まってどうしたらいいか分からないから止めておいたんだ;」


そう話す巻島さんからボクが出かけた後に進めていたゲームで何があったかを事細かに説明してくれた。ミッションは無事に達成し必要なだけの非常食と水を確保できたし目指していた宿場町にも到着した。夕方だったし宿を取るのが先決だとゲーム内でも推奨していた言葉通りにそのまま宿屋へと一泊して明けた翌朝。宿を出て町を探索しようとした矢先によくある荒くれ者やゴロツキの集団に遭遇し、相手は自分に懸賞金がかかっているのを知っているらしくそのまま襲いかかられロクに探索もできないまま馬に乗って町を飛び出してしまった、というものだった。

「マップは後退できない仕組みになってるらしくて進める方角は一本しかなかったショ。案内に従って次のマップへ進んだらそこは広大な砂漠地帯。追っ手は撒いたが行けども行けども変わらない風景ばっかだ。」

「あ、だから宿場前の村や町は食料が無かったって…土地が砂漠地帯に続く伏線だったんですね」

「らしいショ。まだ馬に乗ってた時は体力の減りもなかったんだが砂間に隠れてた蛇に驚いて馬は逃げちまうし、徒歩になった途端物凄い勢いで体力が減ってったんショ。さっき集めてた非常食に水もあっという間に底をついてどうにも回復出来ないから仕方なくそのまま歩いていれば急に動作が遅くなったんだ。そして終いに残りライフがタイムカウントされて3分を切ったトコ、全く八方塞がりだ」

「た、大変だったんですね…//;」


説明を終えた巻島さんの表情は納得いかないといったもので、頬や横髪に手を当てながら何か打開策はないものかと真剣に考えている様子だった。画面を見やればやや薄暗くなった画面に果の見えない砂丘が映っている。本当に周りには植物や動物、その他のものが何も見えない。晴れ渡った渇いた空の青と砂の黄色、そして右上に表示された残り時間をカウントするデジタル数字がイヤに目立っていた。でもこのゲームって確かゲームオーバーが無いって最初に書いてあったよね。まだマップ探索も森と宿場町の二ヶ所だけだし、グッドにしてもバッドにしてもここでいきなりエンディングになるのはいくらなんでも早すぎるんじゃないだろうか…(ボク出てきてないし)よく理不尽な設定のゲームがあるけれど、それだったらこれが幻のゲームと言われるのは話が通らない気がする。ゲームの評判自体で悪く言う話を少なくともボクは耳にしたことがないのだから。


「…あの、このままタイムリミットまで待ってみませんか?」


ボクの言葉に巻島さんは首だけを向けて何故と眉を顰めた。確かにこのまま行けば、もしかしたら終わってしまうかもしれないと考えるのもある。けれど、これが初めから組み込まれた仕様だとしたらここは避けて通れないイベントのようなもじゃないかな?根拠は無い、ただ色々なゲームをプレイしてきたから様々な展開は考えられる。そんな経験から漠然としたなんとなくの自信がボクの心の何処かにはあった。



「宿場町を探索していれば別な砂漠の渡り方もあったかもしれません、でもココは多分絶対に通らなければならないルートです。よく漫画とかで主人公が強い敵に一回負けて更に強くなる展開を見たことありませんか?これもいわば初段階では絶対に勝てないボス的なイベントじゃ…ないかなぁ~…て思うんですケド…」

「ん~~…」

「ダメ…ですか?」

「いやそのプランに賛成だ。オレに名案は浮かばないしゲームには不慣れ、なにより坂道が言うならやってみる価値アリっショ」


そう言って巻島さんは口元に笑みを見せながら優しい目元で頷いてくれた。一安心と話はまとまり、ボクは改めて巻島さんの隣に腰を下ろして画面へと視線を向けると、そっと隣からコントローラーが差し出された。けれど今のプレイヤーにキャラクターは【マキシマ・ユウスケ】さんなのだからそのまま巻島さんがプレイしてください、隣でボクがアドバイスしますのでと言うとなんだか面白い会話だなと今度は大きく笑ってみせてくれた。準備も整い、再び【START】ボタンを押すと右上のデジタル数字が動き出して残り時間のカウントを始めると、ふと思い出したように巻島さんが口を開いた。


「思ってたより早かったが会社の方は大丈夫だったのか?」

「ハイ、大丈夫でした。道も空いてましたし、帰ると言っていた先輩もまだ会社にいらっしゃいましたのでカギを返して資料の最終チェックも終わらせてきました。明日は有給で休んでいいとも言われて嬉しくて帰り道つい飛ばしてしまいました…//」

「クッハ、きっとめちゃめちゃ早かったショそれ。坂道はいつから平坦もいけるようになったのかねぇ?」

「い、いえいえいえいえっ。ボクは今でもクライマーですよっ//!」

「クッハハそんなコト、オレが一番よく知ってるショ」


そう言いながら軽く頭を撫でられて心地良くなっていると、いつの間にかデジタル数字は残り10秒を切っていた。徐々に数字が5…4…3…と削られ、ついに全ての数字が0を刻むと画面の中キャラクターの動きが止まり、広大な砂漠に静かに倒れこむ描写が写したされた。ゲームと知っていても人が倒れるのは見ていて気持ちの良いものじゃない。だんだんと感じる切ない気持ちに両手を握り合わせてじっと画面を注視していると、やはりゲームオーバーの表示はなく、乾いた熱風に巻き上げられ擦れ合わさる砂音が耳に聞こえるばかり。この後、この旅人さんはどうなってしまうんだろう…切ない気持ちが不安と寂しさに変わり始めようとしていた。その時、隣に座る巻島さんが何かに気がついたらしく小さく声を上げた。


「見えるか…なんか画面の奥の方にデカイのがある気がするショ」

「どこに…あっ、本当だ。だんだん大きくなってきますね…こっちに近づいてくるみたいです」


巻島さんの言うとおり砂塵に阻まれはっきりとした姿は見えないけれど、確かに画面中央奥あたりにぼんやりと灰色の山のような形をした影が浮かび上がっているのが見て取れた。それは着々と今し方倒れ込んだ旅人さんの方へと向かい真っ直ぐに動きやって来る。あともう少し、あともう少しと祈りながらも画面の隅々に目を這わせてエンドロールの気配が無いことにボクは心から安堵した。どうやら旅人は救われそうだ。

【~2nd stageへ 続く~】
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